☆白内障

 2020年2月10日から2月14日、4泊5日の日程で左目、右目と白内障の手術をした。「水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合・その他のもの)K282」という診療報酬点数(H30年度)の分類に入る術式である。私は担当医の説明を受けた際には保険適用の範囲での依頼をした。遠近両用の多焦点眼内レンズを選択すると眼鏡が不要になるとのことだが、こちらはまだ保険医療ではないので、金がかかる。ただ、この4月の改正で保険対象のカテゴリーが大きく変わるというニュースが流れている。民間の保険会社では特約から除外するらしいのだ。国内で年間140万症例の手術件数があることから判断すれば、誰もが水晶体が加齢とともに濁ってくることは避けられないのだろう。
 さて、私の場合である。
 最初に手術した左目の眼帯が外れたのは翌日の朝、スマホの液晶画面を見て驚愕、文字がその形をカキッーンと主張している。右目の手術が終わって両眼で見たときには、その驚愕の衝撃が言葉にならない。世界がその輪郭をそれぞれに主張しているのだ。幸いに術後の痛みも全くなく持病の糖尿病による眼底出血も起きていないということで予定通りの退院。ただそれまでかけていた眼鏡が全く合わなくなっており、新たに度を合わせて作らなければならない。術後、およそ1か月程度で眼内レンズが安定して仕事をするようになるとの説明なので、やや、世界の見え方が揺らいでいるが、これで死ぬまで世界をクリアに見ることができる。人間の考える”技術”から受けた恩恵に改めて感謝する。

★サハリン(旧樺太)・ユジノサハリンスク(旧豊原)旅行ーその1

 2019年6月20日から23日まで3泊4日の滞在をした。妻と娘が一緒の旅だ。往路は20日、新千歳14:00発オーロラ航空HZ4537便、ボンバルディアDHC8Q402(70席)、ユジノサハリンスクのホムトヴォ空港17:30分着、帰路は23日18:25発HZ4536便、ボンバルディアDHC8Q200(37席)、新千歳17:55分着。およそ1時間30分前後の飛行時間、高度も6000m前後。
 往路、機内アナウンスはもちろんロシア語、それから英語になるが、スチュワーデスの英語も機長の英語もほとんど聞き取れない発音に難儀しつつも、3日間のユジノ滞在、まあなんとかなるとののんきさ。定刻通りに到着、預けた乗客のキャリケースがコンベヤーに放り投げられるのを見て娘が感動、「シャッターを切っておけば良かった!」と残念そうな様子を見せる。だからキャリーケースをプロテクトするカバーをかけている人を見て旅慣れているんだと感心する。入国審査は背筋がピンとするような威圧感を想像していたが、写真と顔を無言で照合し、機内で記載した入国カードのチェックのみ、あっけないほどすんなりと通過、税関の荷物検査もX線機器を無事通過した。
 ロビーへ出るとすぐにホテルへの送迎を頼んでいた人物が英語表記のネームプレートを持って待っていてくれた。銀髪で短髪、ロシア人らしからぬ風貌に少しを戸惑いながら、案内されるままに駐車場へ。離れた場所に止めている車をとりに行っているちょっとの間、周囲を見渡すといたるところが工事中、日本と同じような風景に何となく納得した。

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1)ユジノサハリンスクのホムトヴォ空港正面 2)預けた荷物が放り込まれてくるコンベアー

★映画「Yesterday」

【CAST】Jack Malik:HIMESH PATEL, Ellie Appleton:LILY JAMES、Rocky:JOEL FRY、ED SHEERAN himself、Debra Hammer:KATE McKINNON、JAMES CORDEN himself
Directed by DANNY BOYLE、Screenplay by RICHARD CURTIS、Story by JACK BARTH and RICHARD CURTIS、Score by DANIEL PEMBERTON
 映画らしい映画だった。完ぺきにBeatlesへのオマージュで、Beatlesを知る人間にとっては蘊蓄を傾けたくなるシーンの連続と言ってもいい。それにしても、ラストで主人公のマリクが「真実」を語り、作った曲を全部著作権フリー、ダウンロード自由と宣言、ネット上に開放するシーンは、インターネットにコントロールされる”今の世界”に対するアイロニーに私は思えた。

★転住から居住へ

 慌ただしい引越しからほぼ1か月が経った。まだ周囲の環境に、空気感や生活感も含めて、慣れていない。クルマも処分したので移動は歩く、自転車、バス、地下鉄のいずれかを目的によって使い分ける必要がある。それに住居が月寒丘陵の一角に位置するので、坂の登りおりが年相応に身体に堪える。が、それにも慣れるだろうと楽観している。藻岩山が以前のところより近くに見えるのに今のところは救われている。

★転住・転宅

 2014年暮れの12月に入居したマンションを引き払い、転住することになった。その算段はほぼすべて配偶者が仕切っている。私にはそうした能力が欠けているからである。とは言っても仕事で使ったメモ類、ノート類から細かな文房具、さらには電子機器の類、70年代学生時代に固め読みしたISBNコードのない文庫本、新書本、単行本の類など、私自身に関わるものは、昨年末から少しづつ整理し、処分をしてきた。勤めていた大学の研究室においていた本に雑誌の類も退職にともなって処分をした。たまたま知った古本屋に引き取りを頼み、持っていた蔵書の3分の2近くは古書としてこの世のどこかに存在し続けることができそうだが、残りのものは廃品回収(今は貴重な資源回収と表現する)業者に出した。
 私が物心ついた時から60年余の軌跡がそれら本や雑誌には宿っている気配を覚えながら、古本屋の評価を待つ間、何か自分の心の中を覗き込まれている気恥ずかしさがあったことも確かだ。
 整理の中で出てきた段ボールの中に押し込まれたままの取材メモや学生時代の大学ノート、旅行で行った先で集めたマッチ箱、利用した列車や航空機のチケットの類は色あせている。その状況が今の私の心根を凝縮しているようだ。この転住を機に自分の「所有」するものを処分していく必要があることに気がついた。
 

◆"GREEN BOOK" & "THE MULE" & "ON THE BASIS OF SEX" 「グリーンブック」と「運び屋」そして「ビリーブ 未来への大逆転」

★邦題:グリーン・ブック 監督: ピーター・ファレリー 製作・共同脚本:ニック・バレロンガ 出演:ヴィゴ・モーテンセンマハーシャラ・アリ、リンダ・カーデリーニ 2018 アメリ
★邦題:運び屋 監督:クリント・イーストウッド  原案:サム・ドルニック 脚本:ニック・シェンク 出演:クリント・イーストウッド(アール・ストーン)、ブラッドリー・クーパー(コリン・ベイツ捜査官)、ダイアン・ウィースト(妻メアリー) 2018 アメリ
★邦題:ビリーブ 未来への挑戦」監督:ミミ・レダー 脚本/制作総指揮:ダニエル・スティエプルマン 出演:フェリシティ・ジョーンズ(ルース・ベイダー・ギンズバーグ)、アーミー・ハマー(マーティン・ギンズバーグ)、ケイリー・スピーニー(ジェーン・ギンズバーグ)2018 アメリ
 この3月に鑑賞した3本の映画。This is America!!―アメリカ礼賛のアメリカ映画という感想だ。中には「白人礼賛主義」との評価を下す人もいる。