★映画「ビブリア古書堂の事件手帖」

監督:三島有紀子/脚本:渡部亮平松井香奈/原作:三上延(メディアワークス文庫 KADOKAWA)/キャスト:黒木華野村周平成田凌夏帆東出昌大・妹役?/配給20世紀フォックスKADOKAWA 2018年
 この映画でも黒木華はがんばっている。野村周平のセリフ回しの声が菅田将暉に似ていることに気づいた。栞子の高校生の妹役(名前はWEBサイトで確認できると思っていたら出ていない)がとても自然でいい演技をしていた。
 文学好きというか本好きにはちょっと楽しめる映画だが、ミステリー仕立てが何か中途半端なストーリー展開かも知れない。時代と場所の設定も何かしっくりこない印象を持ってしまった。冒頭の絹子祖母ちゃん(渡辺美佐子)の葬列のシーンから時代、場所が何とも曖昧不明になってしまったのだ。”切通”、”江ノ電”が出てくるから鎌倉なのだろうが、冒頭のような葬列には違和感がある。それがずーっと今と過去のシーンの行き来のひっかかりになっている。