●「個人の自由意志」こそが基本――加藤周一の視点 From NHK-TVより

 偶然に見たNHKアーカイブズ番組より(放送日は失念)――
 戦争と日本人の思想背景の考察という文脈で、加藤自身が戦後のヨーロッパ留学時の思考の中で見えたこととして、フランスなどのパルチザン運動の基本原則には「個人の自由があった」と語る。つまり、運動を続ける、続けないは個人の自由意志によるものであって、その大原則がファシズムとの抗戦を持続させることにつながった、と分析するのである。運動から離脱した個人を非難することは、運動の持続にとってかえってマイナスであるということだ。