Liberal arts

●大学の“無意味化”現象

*昨年の下書きからアップ* 「学ぶ」とは「生きるための方法論の確立」にあるのだろうが、大学という場はもはやそれに応えるだけの能力を持っていないのではないかと、そうした場に身をおきながら感じている。 某私大ゆかりの人物の足跡をまとめることに関…

●「個人の自由意志」こそが基本――加藤周一の視点 From NHK-TVより

偶然に見たNHKのアーカイブズ番組より(放送日は失念)―― 戦争と日本人の思想背景の考察という文脈で、加藤自身が戦後のヨーロッパ留学時の思考の中で見えたこととして、フランスなどのパルチザン運動の基本原則には「個人の自由があった」と語る。つまり、…

●大学の姿とは

「中央公論」2009年2月号より 特集 大学の絶望 下流化した学問は復活するか 竹内洋 関西大学教授・京都大学名誉教授 鷲田清一 大阪大学総長 鷲田 教養というのは、いろいろな定義が可能だと思いますが、結局、「価値の遠近感を持つ」ことと言えるのではない…

●「揶揄」

揶揄とは、遠まわしにからかうこと、と言っていいだろう。ある会議の中における上位のもののある説明のなかに、ある“揶揄”を読み取り、こんなことを考えた。 こうしたコミュニケーションは、日常の中でごく普通に繰り広げられているが、会社などの組織でこう…

●創造とは模倣?それとも“盗作”

人間の創造的活動の基本は「模倣」にあることは間違いがない。しかし、それが一個の人間の、あるいはその人間が属するグループの“オリジナル”に化けてしまうことがある。電通といういわゆる世界を代表する創造集団がそれをやってしまったのだから話題性はあ…

●統計あるいはアンケート調査の“我田引水”

こういう記事を読むと、短絡的に「本」=「成績のいい子」に結びつけてしまう。しかし、文科省が掲げる「生きる力」に焦点を当てると、この調査のみでは説明できないところがたくさんあるように思う。ここからは「応用力」「考える力」との関連が何も見えて…